私が見た中で一番詳細で分かりやすかった
FT(フィナンシャル・タイムズ(日経新聞))の記事です。
メイ首相の離脱方針明確化はひとまず歓迎(社説) ― FT
注目点としては、
>英国がEUとFTAを締結できれば、世界の他の国々とより大きなFTAを結べるかもしれない。
>英国は世界6位の経済大国で、世界金融危機や16年夏の国民投票ショックの後でさえ、大半の先進国より経済状態は良好だった。メイ氏には持ち駒がある。
の部分ですね。
何故か多くのメディアはスルーしますが、EUはブレグジットやトランプ大統領など
目ではないほどの自己中心主義(欧州至上主義)の経済組織です。トランプ大統領就任後ならともかく、オバマ大統領在任中でも米欧FTAを結べなかったのも、それと無関係ではありません。
トランプ大統領誕生が秒読みの現在ではアメリカとEUが貿易協定を結ぶよりも、アメリカとイギリスがFTAを成立させる方が遥かにシナリオとしてはありえます。完全なFTAではなく、ある程度の貿易協定だけで良いならほぼ確実と言っていいでしょう。
EUが後から来たイギリスに追い越されたとなれば、ポンド買いユーロ売り、あるいはユーロ崩壊の大相場が訪れるかもしれません。TPPに代表されるように、現代では陸同士の国家で繋がるよりも、海で隔たれた国同士を繋げた方が、高度な経済共同体を作り上げることが出来ます。
EU崩壊の日は十数年後の話ではないのかもしれません。
【執筆:T.I.】
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