なぜ税務署は振替納税を推奨するのか?

2017/03/15

雑記


本日、3月15日は所得税の確定申告の提出期限です。
同時に、原則としてはこの日までに所得税の納付についても行わなければいけません。

しかしながら、納付期限については例外があり、納税方法として「振替納税」の手続きを行った場合は納付期限が伸び、今年ならば4月25日(火)に銀行口座から引き落とされるようになります。
振替納税を選択した人は皆、なんでこんなに待ってくれるのか不思議に思うことでしょう。お役人が延滞税も付けずに1ヶ月以上も年貢を待ってくれるなんて、普段ならあり得ない話です。

一般的には、振替納税により事務処理が軽減されるため、と説明されているようです。しかし、e-tax(電子申告)であれば、書類の保管などでもっと処理を軽減できるのに、振替納税のような実質的な延納特例はありません。そもそも、振替納税はあくまで納税の時だけの話なので、それほど事務作業が軽減されるとも思えません。

税務署が振替納税を推奨する本当の理由は、「口座引き落としならばある分だけ搾り取れるから」です。
この点が他との相違点と言えます。

口座引き落としなら例え残高が足りなくても残ってる分の残高は徴収できます。振替以外の納付方法だとそのような部分納付はまず行われないので、税務署としては振替納税の方が多く徴収できる可能性が高いわけです。また、その口座に借越契約があった場合、残高だけでなくその借越契約の分まで徴税を行うことが出来、税務署の期限内納付実績も上がるわけです。

まあ要するに「借金してでも税金払え」ってことですね。"ただより高いものはない"とはこのことです。


【執筆:T.I.】