先日、劣悪な環境により初の取り消しとなった認定こども園のニュースがありましたが、同じようなことを国単位でやってしまっている組織があります。
それが"EU(欧州連合)"です。
加盟国という園児が財政緊縮という給食カットによる低成長と栄養失調に苦しむ中、欲に走って外からさらに難民という園児を規定以上に流入した結果、10分の1の園児(イギリス)は退園し、こども園自体も認定取消(EU崩壊)の危機にあります。
上の場合と違って、認定取り消しとなるかどうかは行政ではなく保護者会(各加盟国)が決めることなので、取り消しにならない可能性もありますが、非難の種は尽きないことでしょう。
EUの迷走を象徴する案件として、EU離脱による金融都市ロンドンの後釜レースがあります。イギリスがEUから離脱することで、世界の銀行が大量に集中するロンドンの魅力が低下し、EU内にあらたな金融都市が必要となるとの見方から始まったこの金融レースですが、これがもう外から見てもグダグダでどうしようもありません。
ロンドンの後塵を狙う候補は、パリ・フランクフルト・ダブリン・アムステルダム・ルクセンブルクです。これらの都市は一長一短があってそれはいいのですが、それ以前に致命的な問題を抱えます。それは、EUが候補を1つに絞っていないことです。
私としては当然ながら、ロンドンの対抗馬としてEUが計画を持って、どこかの都市を推奨するのだと思っていましたが、どうやら投げっぱなしのようです。
ロンドンは世界中の銀行が集中するから魅力的だったのであって、EU内とはいえ3つも4つも分散してしまっては意味がありません。意思決定力の弱いEUではどこの都市にするかも決められず、かといって利害関係の調整能力も無いので競争もさせられず、加盟国に丸投げしている状況にあります。
現状のままでいけば、パリやフランクフルトに移転するフリをして、数年もしないうちにロンドンやニューヨークといった英語圏の都市にとんぼ返りすることでしょう。そうなればイギリスに続いて、銀行業界もEUを離脱ということになります。
そうなる前に手を打つのか、イギリスの時と同じく何もせず間抜け面を晒すのか、これからの展開が楽しみなニュースではあります。
【執筆:T.I.】
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