燃料電池とはいったい何者なのか?

2017/03/07

雑記

 


私が結構注目してる燃料電池製品の続報が出ていたので、せっかくなので燃料電池そのものについて解説したいと思います。

そもそも”燃料電池”とは何か?
簡単に言えば電池です。発電機のように扱われることもありますが、原理的には電池で間違いありません。大雑把に言えば電気を発生させるために固体や液体を使用する従来電池とは違って、中身を気体に取っ替えたものが燃料電池です。
”燃料電池”には主に3つのメリットがあります。


1.中身を常に取り替えながら放電するので従来電池より限界寿命が長い
2.従来型の発電機よりも静音かつ高効率
3.発電ユニットと燃料タンクの組み合わせによって大きさを自由に変えられる

このようなメリットがありながら、何故今まで普及してこなかったのかと言えば、触媒などにプラチナといった高価な金属が必要であったためで、現在では白金が必要のない方式や低減する技術があるため注目されています。

上記のブラザー工業(株)【6448】の燃料電池システムは、一般的なオフィスへ壁掛け可能な上に72時間以上の連続発電が可能という優れものです。リチウムイオン電池と比べて体積比で5倍、重量比で3倍の蓄電性能を誇ります。
今回の記事によれば、『通信基地、鉄道や信号機などインフラのバックアップ電源としての引き合いが多い』そうなので、特に信号機などに制式採用されれば一気に売上が期待でき、非常に楽しみな製品です。


【執筆:T.I.】