初心者の「分散投資」はやめよう

2018/03/24

投資

 


投資をやっていない人でも知っている投資法に「分散投資」というものがあります。知名度が高いので初心者の方もかなりの方が採用しているかと思います。
結論としては、初心者の方は分散投資出来ない(あるいは出来ていない)ので、するべきではありません。有名ではありますが、実際に「分散」して「投資」するのはそれなりの投資経験が必要になってきます。

まず第一に投資始めたての人は資金力が足りないので、「分散投資」するほど多くの銘柄や投資商品に手を出せないということがあります。さらに初心者の方では知識も足りないので分散投資しているつもりで、むしろ偏ったポートフォリオを組んでいる場合もあります。

それ以上に問題なのは、「分散投資」自体のリスク低減力の低さと、収益性への悪影響です。




理論上はここで株を売り払って1銘柄に集中投資すれば一番儲かりますが、リスク低減の為に「分散投資」をやっている人は、そんなリスキーなことは出来ないでしょう。つまり、「分散投資」はリスク回避出来るのではなく、合計額が変動し難いだけ、なのです。

収益面で見ても、1銘柄や2銘柄の時の方が、高い時安い時がはっきりしているので、収益を上げるのは簡単です。このチャートで言えば2銘柄の場合は、7日目の時に高くなっている方を売り、低くなっている方の銘柄を買い増せば、さらに収益を伸ばせる可能性があります。
「分散投資」の場合は資金も分散するので、個別の株を売却しても他の銘柄の最低購入代金に届かない、あるいは多くの端数が出る場合が多く、運用できない資金が出やすいことも収益性を下げる原因になります。

「分散投資」は確かに有名な運用方法ですが、それは年金や保険会社といったあまりに巨大な資金を動かす場合の手法ですので、個人投資家は個人投資家なりの運用をした方が賢明でしょう。


【執筆:T.I.】