FXは投資家の味方!

2018/04/14

投資

 


「えっ、FXって破産した人とかよく聞くし、なんかこわい!」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本来的に高いレバレッジで効果の高い取引を行えるFXは、投資家にとっては非常に役立つツールです。

実際、企業経営者の中にもFXを戦略に取り入れることは多々あります。例えば、原材料を輸入に頼る製造業の企業などです。
原材料を輸入に頼っていると、自国通貨が通貨安になった場合、実際に払う原材料の価格が高くなりますが、卸先などには関係の無い話ですので、それを製品価格に転嫁することは実務上難しく、泣く泣く赤字納入ということにになりかねません。FXのような証拠金為替取引はそのような事態を防ぐことが可能です。
例えば、通貨安になると利益が出るようにFXを予め仕込んでおけば、実際に通貨安になった時は、製品の赤字分がFXの利益で相殺出来ます。さらに、原材料高で苦しむ同業他社を尻目にさらに安い価格で納入出来る可能性もあり、FXだけで業界競争に勝つ!なんてことも不可能ではありません。

ここまでは実務家の話でしたが、同じようなことを株式投資に応用することが出来ます。例えば、輸出企業の株を買って、円高リスクのヘッジをしたい場合などです。




上の図は代表的な輸出企業である富士重工業【7270】のある時の実際の株価と、それに対するドル円の両替レートを示したものです。
見て分かるように円高になるに応じて、富士重工業の株価も連動して下がっていっていることが分かります。これには複数の要因があり、かなり強い相関性です。この時に、FXを利用して円高になればなるほど儲かるよう仕込んでおけば、株価下落分を相殺できるほか、仕込んだ額によっては、富士重工業の株をナンピン買い(下がった株を買い増すこと)することも可能です。

と、書いてきましたが、ここまで初心者の方がやるのは難しいので、まずは「FXは味方」ということを記憶の片隅に留めておいてください。FXという選択肢を最初から排除するのは下策です。覚えておけばいつかきっと貴方の役に立つことでしょう。


【執筆:T.I.】