株価が上昇し続けていると、会社側がある行為を行うことがあります。
「株式分割」または「株式配当」と呼ばれるもので、なんと株が買われやすいように株価を下げてしまうのです。
……ですが、心配無用でちゃんと下がった分は保有株数が増えて、総額では結局トントンになるので、既に保有している方には影響がありません。(まあそうじゃないと大株主に批判されますからね)基本的に投資家にとって株式分割はメリットの方が多いイベントとなります。
まず第一にその銘柄の最低購入価格が下がって、個人投資家が買いやすくなることが挙げられます。例えば、30万円出さないと変えない株が、株式分割によって15万円で買えるようになれば、個人投資家の中には購入を検討したり、購入数を増やしたりする人が出ることでしょう。買われるということは株価が上がるということで、既存の投資家にとっては朗報です。ただし、デメリットもあり、株式分割によって個人投資家が増えれば、相対的に機関投資家の割合が減り、株価が変動しやすくなるということがあります。しかし、これもデイトレーダーにとってはメリットがある他、個人投資家が増えなければ関係のない話で、個人投資家が増えればその時点では株が上がるので既存の個人投資家側にはあまり影響はありません。
補足として、株式分割は銘柄によって行うか行わないかの傾向があり、大銀行のような売買取引量が元々多い業種の場合は、分割して個人投資家が増えても、計算上あまり増えないので、出来るだけ株式分割をして買いやすくしようとします。
反対に、既に株価の変動に悩まされている銘柄の場合は、株式分割で変動が大きくなると困るのでなかなか分割をしてくれません。
ただ見方を変えれば後者の株を持っている場合で株式分割が行われれば、振る舞い次第でさらに儲けられる可能性もあるので腕の見せ所でしょう。
【執筆:T.I.】
0 件のコメント:
コメントを投稿